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2009.01.28 (Wed)

“見すぼらしくて美しいもの”

◆「檸檬」の舞台、また一つ姿消す…「八百卯」閉店
◆梶井基次郎「檸檬」の舞台、京都の果物店「八百卯」静かに幕

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31歳で夭折した昭和の小説家、梶井基次郎の代表作「檸檬」は
作者自身をモデルとした主人公が気晴らしに八百屋でレモンを買い、
これまた気晴らしに、立ち寄った書店の画集の上にレモンを置いて立ち去り、
――置いてきたレモンが実は時限爆弾で、あれが爆発したらさぞ面白い――
そんな他愛も無い夢想にほくそ笑む、という掌編です。

そのお店のモデルになったといわれている
京都市中京区榎木町の果物店「八百卯(やおう)」が閉店したそうです。

主人公がレモンを画集の上に置く場面に登場した
近くの書店「丸善」もまた、2005年に閉店しているそうです。



子供の頃、密かに憧れて読んでいました。
ひりひりとした言語感覚が紡ぎ出す文章がとても目に心地良く、
また音読した時の響きも素敵で、背伸びしたい盛りには丁度良かったのです。

また、後日つげ義春の全集(文庫版)を読んだ時の事ですが、
巻末の「近所の景色」という作品の中で
主人公が「檸檬」を引き合いに出して情景描写するシーンがあり、
それを見た時、妙に嬉しかったのをよく覚えています。

……特にどうと言う事も無いのですが、書き留めておこうと思います。



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テーマ : 小説 ジャンル : 小説・文学

タグ : 小説 梶井基次郎 檸檬

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