Leidenschaftプロデュース朗読公演「薔薇/みごとな女」終演によせて
大千秋楽が終わってからすっかりご挨拶もせんと大変失礼を致しました……orz
(一応twitterでは発信したけれど)
改めまして、Leidenschaftプロデュース朗読公演「薔薇/みごとな女」は全日程を恙無く終了することができました。これもひとえに皆々様から賜りました格別のご厚遇あっての事です、本当にありがとうございました。
いやほんとマジで、誰かが見てくれるんだって確信がめちゃくちゃ力になりました。
月末も近いくっそ忙しい中でわざわざご来場くださった皆様には頭が上がりませんorzorzorz
応援してっ、って言葉にしたのいつ振りだったろう……。
そして、スタッフの方々がいなきゃワシゃ何にもできないんだなーって痛感しました。主催公演のuna:chenterや言想綴園でもそうだった訳だけど、沢山の方々の知恵と技能と気持ちが一つになって初めて誰かの心を動かすイベントが開催できるんだっていう事.
(こういうのを言葉として並べ連ねるのは簡単なんですよ。安全圏から揚げ足を取るのもね)
奇しくもこの公演は、かつての我々同様コロナ禍により中止・延期になったものを二年半越しに再始動させたリベンジ公演。今回こそは絶対に完走するんだという静かに燃える意思をひしひしと感じていました。いやほんと。
はてさて終わってみてふと思うこと、後から言葉になってくる沢山あるのですが。
この中年の復帰戦をこの公演で迎えられた事は本当に幸福だったなあ、という事を声を大にして言いたい。
演出の青木さんは、外様というか門外漢の私から見ても、その許容力も洞察力も統率力も途轍もない「器の大きさ」を感じさせる、傑物というべき御仁。だからこそ異能の才人が多数集まってくるのでしょう。初手からアベレージの高さをビンビン感じる稽古って割と無い。かといって不必要な緊張感も無く。
しかしまた「もしかしたら、やろうとしてる事は自分と結構似てるのかも知れない」とも思ったり(世代もそんなには離れてないっぽいし)
一番強いのは(次の公演でもこれなんだけど)「俺相変わらずコミュ障治らねえな」っていうか苦笑、座組の一員として機能できていたのかなっていう……青木さんと距離の近しい方々が大半を占めていたというのを抜きにしても、座組の中にどこまでなじめただろうか、足を引っ張ってやしないだろうか、殊に今回の座組は皆さん優しくて大人な方々ばかりだったから辛うじてやってこれた面も多々あって。
稽古からバラシが終わるまでずっと「自分は果たして、この座組にとってどう役に勃立てるだろうか」という卑屈な気負いというか怯えというものが頭にあって、そういうものに変に捉われていた面は正直あります。お越しくださった皆さんに「お前緊張してんなpgr」って言われたのもおそらくそーゆー事なんだろうなと。
自分が演じた弘さんについてはねー、「①作品の中で担っている役割」と「②演出から求められている演技、自分への課題」と「③共演者の演技から受ける影響及びそれを受けて自分の中から生じる反応」と「④自分の中で育んで来たリアルタイムで変貌し続ける弘さん」が最後の最後まで鬩ぎ合っててどうしようもなかったです。だからといって本番中にプランを変えたりするのは当然ダメなんだけど。掛け合い相手だった村上さんには本当におんぶに抱っこでした。あんなに「受けの演技の凄さ」を見せつけられたのは初めてだった。凄いわ!!マジで凄いわ!!!
んでも、自分の役柄とこんなにも濃い密度で向かい合ったのも結構久しぶりで。本当に久しぶりに「役者」してきたなと。戻してもらえたなと。でもこれは仕切り直しなので。しょっぱいネトストは気にせず初心を忘れず、もう一度前向いて一歩ずつ踏み出していこうと思います。
長文駄文失礼しました(まあ毎度のことだからいっか)
これからもご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。
今日はこれから11月公演「岸田國士の存在」二度目の稽古っす……
浅沼諒空 拝
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