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繰言別館

( {0}ё{0}) <適当な事ばっかし書いてます。

【随時更新】読書ノート 2014年9月分

Posted by 浅沼諒空(園長NULL on   0  0

◆9/1 『カプグラの悪夢』 (講談社文庫) 著:逢坂剛

カプグラの悪夢 (講談社文庫)カプグラの悪夢 (講談社文庫)
(2001/08)
逢坂 剛

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もう何度も読み返してる一冊。

目を惹くような派手さや明確なカタルシスは無いけど、星新一にも通じる巧妙で贅肉を省いた構成。
読んでてホッと出来るサスペンス、と言った所でしょうか。

個人的に勿体無いな~と感じてやまないのは、全五編ともに魅力的な人物が沢山いるのに
各話が完全に独立してるから出番が一話限りで終わってしまう、少し寂しい。




◆9/1 『〈薬草師と弟子1〉薬草になりたい』 (ミシェル文庫) 著:睦眠、原作:流悠ちか
こちらは同人小説。飲み友達の萌え豚さんが委託してたミシェル文庫さんからです。
(ちなみに初版は去年の12月ですね)

薬草になりたい少女(!)シャルローナが薬草師に弟子入り、という中々突飛な出だし(失礼)
……と言っても(嫌な例えだけど)ラノベにありがちな、変化球じみたトンデモ系では( {0}ё{0})アリマセン

飾らないシンプルな言葉を優しく丁寧に配した情景描写がくど過ぎず、とてもテンポ良く読めます。
眩しい太陽の光と済んだ空と風が、すっと瞼に浮かぶような。そんな感じです。

著者の方は、第三者の視点をかなり意識して執筆されているのでは無いかと推察します。
(中盤の心理描写については、もう少しテンポを落として頂いてもよかったかな~なんて……ス、スミマセン:汗)




◆9/1 『クロやすみの強敵(とも)』
(クロヒス諸房)
こちらも同人小説。気付くのが遅かったのですが、実はフォロアーさんでした(滝汗)

現在七作もリリースしておられる精力的なサークルさんなのですが、
その表・裏設定などから抜粋された“問題集”・・・・・いわばファンブックですね。
謳い文句は~読んでなくても解けるライト脳ノベル問題集~

内容はパワフルなネタ満載で、悔しいけど後日作品を買いたくなっちゃいました(苦笑)
数作拝読した後で、改めて問題を解いてみたいですね!



◆9/3 『SFファンふたたび』(本屋Books)著:南雲マサキ
先日のコミティア109で委託させて頂いたサークルさんの看板作家さんです。

『SFが滅びかけた未来を救うため、違う世界線から送り込まれた主人公が、
その経験と嗜好を駆使して忌まわしき運命を変えるため奔走する!』

角川スニーカー文庫を思い起こさせる、「ライトノベル」勃興前の素敵ニュアンスなイラスト!
そして、ノスタルジックかつ博覧強記、そして「SF」という単語、概念への深い愛惜に満ちたテキスト!
まさにお好きな人には溜らないかと!!直撃世代はメロメロになる事必至!!
特に終盤、主人公がその心情、決意を吐露する場面は、孤独に燃える恒星の様に熱い。

文体の質感としては、アニメ作品のノベライズを思わせるようなキャッチーさと、
街中を軽快に、滑らかに駆け抜けるようなテンポの良さが特徴です(ページも少ないし)

ただ、その反面、細かい描写をダイジェスト張りに削ぎ落とした展開を、
若干気忙しいと感じる人もいるかも知れない……かな?(汗




◆9/7 『初ものがたり』 (新潮文庫)著:宮部みゆき 

初ものがたり (新潮文庫)初ものがたり (新潮文庫)
(1999/08/30)
宮部 みゆき

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これまた何度も読み返している、半ばバイブルみたいな一冊です。

宮部センセの時代小説、凄く好きなんですよワタシ。
池波系の系譜に連なりそうな雰囲気もありつつ、よりスッキリとした文体と、
読者の存在をしっかり意識したメリハリの効いた構成。とても勉強になります。

登場人物の中では、屋台のおやじさんが特に好きです。続編は出ないのかなあ……。
あ、かなりお腹が空く一冊ですのでダイエット中の方は気をつけて!
いつか実際に作ってみたいなぁ・・・・・・。



◆9/8  『幸福×偏執×空想集Ⅱ ハイケイメタファイロマンサー』 (シアワセモノマニア)著:青波零也
こちらも8月のコミティアで何となく購入した一冊。
主宰の方にオススメを聞いてみたところ、こちらを薦められたのでもう一冊とともに購入。

ゲームや小説、アニメ・マンガなどなど「メタフィクション」をテーマにした、ユニークな短編集です。
テーマが明確な上に、思わずニヤリとする箇所が鏤められてて、飽きずに読み通せました。

然しながら作品ごとのクオリティにはやや差があるかな?好みも多分にあるけど……。
テーマに縛られ過ぎているきらいもあった……かも知れませんね。

作者の方がオーディオドラマやゲームのシナリオを手がけてみたら、面白いものになるかも?



 
◆9/10 『儚い羊たちの祝宴』 (新潮文庫)著:米澤穂信

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
(2011/06/26)
米澤 穂信

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数年前に借りたまま、ずっと本棚の肥やしにしてしまっていた一冊。
しかし一度開いてみたら瞬く間にラストまで読み進んでしまいました。

とある上流階級のご令嬢の皆さんと、それに仕える女中を巡る耽美で血腥いミステリ短編です。

そのシンプルでユーモアも含んだ文体とメリハリの効いた構成は、故・星新一センセを連想してしまいました。

「オチは読めるが皆それを言うのを待っているという落語的なもの」(引用)というのは、まさに言いえて妙。
また「そんな理由で殺すなよとツッコまれるような奇妙な動機」(引用)といった
卓越したユーモアセンスにより、すっと背中を撫でるような恐怖感はあれど後味の悪さはありません。
直接的なグロテスク表現をぐっと抑えているのも一役買っています。

どの話も面白いくらいにDEAD ENDへと全力で突っ走っていますが、
強いて言うなら「玉野五十鈴の誉れ」が、一番ハッピーエンドに近いかも。
そして上述の「見えてるオチを読者が待っている」という流れもほぼ確立されています。
ちなみに私も一番好きですね。




◆9/17 『ここが大阪なら、きみは薙沢』 (本屋Books)著:南雲マサキ

・・・・・・すんません、自分にはよく分かんなかったっす。




◆9/29 『本所深川ふしぎ草紙』 (新潮文庫)著:宮部みゆき

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
(1995/08/30)
宮部 みゆき

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はい、こちらも宮部センセの時代小説シリーズです。本当に好きなんですよ(笑)
「初ものがたり」で主役を張った回向院の茂七親分も登場してます。
こちらは怪談でお馴染み七不思議をモチーフにしたサスペンス風味の短編集ですが、
やはり登場人物の繊細で素朴な感情の機微、推移がとても魅力的です。
と同時に、ほぼ全編を通して感じさせるどうにも乾いた寂寥感、無常感もまた「らしさ」なんですよね。






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浅沼諒空(園長NULL

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